若手商社マンのYorkです。
総合商社の醍醐味の一つと言えば、そう海外駐在です!
他業界のグローバル企業との違いは、20代のうちから海外駐在に行くことができる&駐在国の数が多い、ということです。
20台の若手の頃から海外へ行く場合は、3つのステータスがあります。
- 語学研修性
- 実務研修生
- 駐在員
海外赴任のプランは営業部単位で決めることが主ですが、全社的な人事戦略として公募することもあります。
さて、今回は上記ステータス別に、どのような海外生活が待っているのかを説明していきます。
語学研修生
20代の海外赴任として、最も多いのが語学研修です。
何をするかと言うと、文字通りですが、海外である特定の言語を学びます。総合商社で多い例でいうと、中国語で中国語、チリでスペイン語、ロシアでロシア語、フランスでフランス語などです。さすがに英語の語学研修はないです。
どこで学ぶかと言うと、①語学専門学校、②現地の大学の2パターンです。
語学専門学校
日本にある日本語専門学校のようなもので、外国人を対象に短時間詰込み型で言語を教える機関です。各商社は派遣する語学学校が基本的に決まっています。
語学学校はマンツーマンレッスンが主流なので上達は早いです。その分、費用は高くなります。もちろん全額会社負担です。
現地の大学
文字通り大学です。中国でいうと、北京大学、復旦大学、上海交通大学などの有名大学で学ぶことになります。外国人用に外国語のクラスが用意されており、そこで30人程の生徒と共に勉強します。集団授業なので、費用は安めですが、スピーキングの機会が乏しく効果は語学学校より低めです。
語学研修の期間は半年・9か月・1年が基本であり会社や部署により異なります。語学研修中は、会社には行かず、朝から夕方まで語学を勉強するだけの生活です。なので、スーツを着る必要もありません。また、語学学校は授業がコマ制であり、自由にカスタマイズできるので、旅行期間中は自主休講にすることもできます。
会社経費で語学習得ができ、待遇については海外手当が付き、住居は会社持ちなので、かなり贅沢な制度です。お金のある学生そのものです。他業界も語学研修制度はありますが、入社間もない若手が派遣されるのは総合商社くらいです。
語学勉強の方法に関しては、私の辛い体験を元に記事にしました。
実務研修生
基本的に現地法人で普通に働きます。現地法人は、部長以上の役職者が本社員であることが多く、彼らの下で働くことになる若手駐在員はあまり本社勤務時代との差を感じないかもしれません。日本語を話せる現地スタッフが多く、社内のメールや会議は日本語で行われることが多いです。(大きな海外支店になればなるほど、この傾向は強い印象です)
場合によっては、事業会社への出向となることもあります。事業会社は、日本語が話せる社員は少ないため現地の言葉を嫌でも話さなければなりません。なので、かなり鍛えられます。
研修生という身分ですが、駐在員と同じような扱いで仕事が振られます。しかし、待遇は研修生としての水準であり、駐在員と比べ少し割り引かれます。(給与及び住居のグレード)
期間は1年間が多い印象です。
また、海外赴任中は業務外のイベントが多くあります。ゴルフ・フットサル・ソフトボール・タッチラグビー・駅伝など。研修生は、そのようなイベント事の幹事を任されることが多くなります。
会社からしたら使いやすく、自分自身からしたらコスパが悪い、かも知れません。
駐在員
上記の語学研修生と実務研修生は、文字通り研修生というステータスですが、こちらは駐在員。研修生と駐在員の何が違うかというと、評価制度と待遇が違います。
先ず評価制度ですが、研修生のミッションはあくまで研修であり、研修の成果に対して評価を受けます。一方で、駐在員のミッションは担当業務の拡大なので、そこに対して評価を受けます。どちらの方が大変かは言うまでもありませんね。
報酬に関しては、研修生の仕事はあくまで「研修」なので、その分駐在員より割引されます。実務研修生の項でも触れましたが、住居グレードも駐在員の方が高いです。
では、任される業務において、実務研修生と若手駐在員の違いは何かというと、正直同じです。
唯一の違いとしては、実務研修生の勤務地はほとんどの場合が現地法人であるのに対して、駐在員の場合は現地法人に加え、事業会社があります。
事業会社とは、簡単にいうと子会社(もしくは関連会社)です。基本的には現地の企業との合弁であり、自社がマジョリティ出資か、マイノリティ出資かで力関係が変わってきます。
現地法人での仕事は、東京本社と同じような下仕事が多いですが、事業会社へ出向できると業務の幅が広まります。若手でも課長などの肩書でいくこともあります。職場には合弁相手先企業からの出向者、現地プロパー社員がおり、現地の言語もしくは英語で業務を進めていくことになるので非常に良い経験になります。
さいごに
以上、「語学研修生」「実務研修生」「駐在員」と、若手の海外赴任における3つのステータスについて解説してまいりました。会社や部署にもよりますが、早い方だと2,3年目から海外に行くことができます。これほど浅い年次から海外赴任ができるのは総合商社くらいではないでしょうか。
どれをとっても商社ならではの経験を積めることができると思います。
注意点ですが、多くの商社がTOEIC730を海外派遣の足切りにしているようなので、TOEICは早めにクリアするようにしたいところです。
生活で使える英語の勉強方法については以下の記事に書きましたので、是非ご読んでみてください。
では、今回はこの辺で。
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