僕はESを5,60社程出しましたが(テスセンの駒を増やす目的もあり)、記憶している限り私鉄2社以外通過しました。もちろん労力も特にかけていなく、決まった定型文をコピペして企業ごとに少し体裁を整えたのみです。
今回は、ESに関する簡単攻略法をお伝えします。
セミナーやウェブで沢山のES攻略法がありますが、言っている内容は多種多様です。情報がたくさんあって嬉しいものの、就活生は結局どう書いていいか混乱することがあるのではないでしょうか。
僕は、それらES攻略法に共通するエッセンスがあることを見つけました。それだけを抑えれば通過するレベルの内容に仕上げることができます。
※ESで8割落とす等のES重視企業は除きます。しかし、そのような企業は少数派です。
ESはあくまでも最初の通過点。省エネで仕上げることができれば、それに越したことはないと思います。
下記にて簡単攻略法をお伝えします。
ESとは何か
先ずは、ESの本質を理解してもらうために「ESとは何か」について考えていきます。
選考のファーストステップであるESは、多くの就活生にとって悩みの種だと思います。基本的な形式は、自己PRと志望動機ES其々400字と、ボリューム時代は大してありませんが、正解がないため何を書いたら良いのわからないと言う就活生が多数です。
ESは上述の通り自己PRと志望動機が一般形式で、企業によっては他にいくつかのお題がありますが、全てのお題に共通していることは、その学生は企業の利益に貢献できる人材かどうかを見ていることです。
営利企業の目的は、利益を上げることです。その営利企業が採用活動をする目的は、会社の利益に貢献できる人材を採用することなのです。
よって、選考では、就活生であるあなたを採用することで将来的な会社の利益に繋がると思わせる必要があります。これは実はESに限ってことではなく、一次面接、二次面接、役員面接、どのステップだろうと共通です。
ESは、あなたという商品のPR資料です。
我々は生活の中で沢山の広告を見ていますが、どの広告も時には過剰な程、その商品を買うことによるメリットをアピールしていますね。自分よがりな内容ではなく、顧客視点に立った内容をアピールしています。
ESも同じだと思います。
しかし、ESになると、就活生は自己分析結果をまとめるだけの企業側の視点が欠落した内容になりがちです。理由は、上述の通り、企業が採用活動を行うのは、会社の利益に貢献できる人材を採用すること、という視点が抜けているからです。
ESは、あなたという商品のPR資料です。就活とは、あなた自分自身を売り込む営業活動です。
これを常に意識して選考に取り組めばESはもちろん、その後の面接もスムーズにいくことでしょう。
では具体的にESの王道質問である「自己PR」と「志望動機」の簡単攻略法についてお伝えします。
PREP法
ESを書くための手法として、「PREP法」をご紹介します。これは私自身も使用していた手法です。ポイントはこんな感じです。
Point=結論 ~だからです。
Reason=理由 なぜなら~という理由からです。
Example=具体例 具体的には~です。
Point=結論 ~です。
詳しくは下記をご参照ください。

このPREP法に基づいて自己PRと志望動機の書き方について考えていこうと思います。
自己PR
先ずは、以下をご覧ください。
(1)× 自己分析から自己PRを考える
(2)〇 企業研究から自己PRを考える
大半の方が(1)で考えているのかと推測します。ダメというか、独りよがりな自己PRになってしまう恐れがあるためお勧めしませんという意味の×です。
これを説明するために、採用側目線から見る自己PRのメカニズムを考えてみましょう。
例:証券会社の営業職
1.営業として利益貢献できる学生が欲しい
2.証券営業で売上積める人は〇〇な特徴がある
3.〇〇を備えている学生を取りたい
4.選考では〇〇を備えている学生を高評価
これが採用側の目線です。要は、企業毎のワークスタイルで異なる〇〇を探り出し、自己PRでそこを主張するのが正しい方法なのです。
考えてみてください。エンジニア職の選考で、バリバリ体育会営業系PRをしても的外れであることがお分かりかと思います。どんなにその人が優秀だろうが、ミスマッチが生じると採用には至りません。企業側の視点に立つ必要があるのです。
そのため、(2)が最も合理的かつ効率の良い方法なのです。
参考までに上記の証券営業を例にとって、どんな自己PRを作ればよいのかを考えてみましょう。
結果を出すために貪欲
などがよいのではないでしょうか。キーワードは「結果」「数字」「貪欲」「粘り強い」とかです。証券営業は、毎日大きなノルマを達成するために営業に出ていかなければならないので、そこに絡める必要があります。
どんなことを自己PRすればよいかを見極めるために、その企業で日々具体的にどういった働き方をするかを理解する必要がありますので、先に企業研究をするとよいでしょう。
自己PR作成の本質から理解したい方はこちらをお読みください。

志望動機
志望動機の作り方は色々とスタイルがあるかと思いますが、僕がお勧めするのは「経験メイン作戦」です。
400字の志望動機、何を書いたらよいかわからなかったり、字数が満たせなかったりするこがありませんか?
そういう方に共通するのは、抽象的なことばかりを書いている、ということです。企業のHPをひたすら眺め、頑張って400字を埋めているといったところです。
これはかなり難しい作業ですし、しかもそこにはあなたがいません。誰が書いても同じなのです。
では、僕のお勧めする「経験メイン作戦」はどんなものかというと、自分の過去の経験がほとんどの字数を埋める作戦です。また、志望動機では自分をアピールするというよりかは、差しさわりない感じでカワす、減点を防ぐ程度、という意識で臨みます。
これももちろんPREP法に従って作成します。

またまた、証券営業を例に取って考えてみます。
Point
数字を貪欲に追う働き方に魅力を感じるからです。
Reason
こう考えるに至ったのは、3年間継続している歩合制アルバイトの経験からです。
Example
ここで上記の経験談を数百字(字数満たすように調整)!!
Point
数字を追ってがむしゃらに営業ができる貴社を志望しています。
いかがでしょうか。簡単に作成できそうな気がしませんか?また、自分の経験談で字数の大半を占めるので、的外れなことを書いてしまうリスクを最小限にすることもできるのです。
ポイントはただ一つで、冒頭(Point部分)が的外れでないか。
上記の例は、「①証券営業は〇〇な働き方をする②自分はそれに魅力を感じるから志望する。」という流れであり、①を理解するためにやはり企業研究が必要なのです。これは前項の自己PRでも同じですね。
まとめ
ESは、あなたという商品のPR資料のようなもの。就活とは、あなた自分自身を売り込む営業活動です。
企業に対して、あなたを採用するための動機付けをする提案資料です。
ESを提出した後は、テストセンター受検を求められる企業が多いですので、対策をお忘れなく。

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